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2014.03.23 日本のコメディ・世界のコメディ部門のプロデューサー・髙平哲郎さんが今一番観て欲しい名作『スティング』
第1回から続いている沖縄国際映画祭ならではの“笑い”にスポットを当てたプログラム「日本のコメディ・世界のコメディ」部門。
沖縄コンベンションセンター・シアター3にて、世界のコメディとしてジョージ・ロイ・ヒル監督の『スティング』が上映されました。

上映前には、演出家・編集者・作家として多彩な活躍をされている髙平哲郎さんと、よしもと芸人の中でも映画好きとして知られるなだぎ武、ゲストに山本晋也監督を迎えてのトークショーが行なわれ、名作『スティング』についての奥深き魅力について語ってくれました。

本部門をプロデュースした髙平哲郎さんは、「『スティング』が喜劇かどうかと言われると少し難しいけれど、こんなに面白い映画があったのかと思って頂けるはずです。
この部門で紹介している4作品の中で一番のオススメ」と、これから作品を観るお客様に向けて期待をあおっていました。何十回も観ていると笑顔で話す山本晋也監督は、「何回も繰り返しみることで新しい発見や気づきがあって、そういう楽しみ方ができる映画です」と、本作への思いを語ってくれました。

「この映画を超えるコン・ゲーム(信用詐欺)は無いでしょう」と話す髙平さんと山本監督の2人の言葉が印象的でした。本作が日本で上映された当時、あまりの面白さや“騙し”の爽快さに、映画館上で拍手が巻き起こったというエピソードも聞かせてくれました。

「この映画が面白くないって人は、長生きしない方がいいよ。好きで映画を観るのをやめた方がいいかもね」と、会場の笑いを誘った山本監督。その言葉に応えるように、髙平さんが「映画の結末を観てあ然としてくれたら良いし、騙されていることに気付いた自分を発見して楽しむのもひとつ」と、違った楽しみ方を提案してくれました。一方、なだぎ武が「お2人の話を聞いて観るのと観ないのでは、また全然違った視点で楽しめると思うので、僕たちに“騙された”と思って観て下さい」と、本作のキーワードである“騙し”を上手く掛けてまとめていました。

最後に、「観客皆さんも『スティング』を観れば絶対に騙されるはずです。騙されたら拍手してやってください」と締めくくった髙平さん。
上映前から、本作への期待が募るトークショーとなりました。
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