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2014.03.24 超アナログながら世界的注目を集めるアニメ『燃える仏像人間』の製作秘話

「第六回沖縄国際映画祭」最終日となる3月24日(月)、沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンター・シアター2にて、「特別上映 パノラマスクリーニング」作品の1つ『燃える仏像人間』が上映。
上映後に舞台挨拶が行われ、宇治茶監督、主題歌を担当した桜 稲垣早希、プロデューサーの安齋レオさんが登壇しました。

『燃える仏像人間』は宇治茶監督のデビュー作品。実家の仏像を盗まれ、両親も惨殺された女子高生・紅子(声:井口裕香)の視点で、京都で相次ぐ仏像盗難事件の真相を描く怪奇アニメ。
今作は、監督自身が絵を描き、切り取り、割り箸を付けてカメラに収めていくという「劇(げき)メーション」という斬新な手法を取られたアニメーション。
宇治茶監督が描いた絵は全部で500枚以上、1つのキャラクターを描くのは3~8時間、製作期間1年半という行程で作られました。

「劇メーション」という手法を執ったことについて、宇治茶監督は「机の上で作画から編集まで行うのですが、それが映画として大きなスクリーンで映されるのが面白いですね」と、その醍醐味を語りました。
このアナログな手法が受けて、国内だけでなく海外の映画祭にも招待されることが多いそうです。
安齋さんは「最近はデジタルよりの手法が注目されがちですが、この作品は真逆の超アナログ。そのために注目されるのではないでしょうか」と、その理由を口にしました。

稲垣曰く、劇中に登場するキャラクターはどれも「オドロオドロしい」もの。ですが、稲垣が担当した主題歌は飛び抜けてポップ。エンドロールで同曲が流れるので、稲垣は「オドロオドロしさと、萌えアニメのようなポップな主題歌、このギャップにやられる人が多いんですよ〜」と笑顔でアピールしていました。
この曲を初めて聴いた時、宇治茶監督は「この曲、大丈夫かな?」と、作品との親和性に不安を覚えたそうですが、「気づいたら編集スタッフがみんな口ずさんでいました」と、最後にはみんな虜になっていったそう。

最後に、次回作を手掛けていることを漏らした宇治茶監督。「2、3年後に、今度はビーチスクリーンで上映してもらいたい!」と、再び沖縄国際映画祭に参加したいと願う胸中を明かしました。
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