3月23日(日)、沖縄・宜野湾市の沖縄コンベンションセンターに隣接するぎのわん海浜公園内の多目的広場にて、「よしもとキッズスポーツスクール『石井一久の野球教室』in沖縄」が開催されました。
この企画は、「よしもとキッズスポーツスクールin沖縄」の一環で、沖縄国際映画祭の定番となっているもの。
各スポーツ界のスターやレジェンドたちとよしもと芸人が、青空の下、沖縄県内のスポーツ少年たちを指導し交流を図る、爽やかなスクールです。
今回の指導者は、日米の球界で輝きを放った左腕・石井一久。
潮風が心地良い快晴の午後、スクールがスタートしました。指導を受けるのは、地元・宜野湾の少年野球チーム「宜野湾ベースボールキッズ」17人と、「ぎのわんジュニアホエールズ」9人の計26名の小学6年生です。
まず、石井は「せっかくだから次につながる実践的なトレーニングをしたいと思います」と練習方針を伝え、最初のメニューとなる走りながらのキャッチボール「ランダムプレー」が始まりました。
「ただこなすだけではつまらない」と、2チームに分けてゲーム制として、「負けた方は外野までダッシュ!」と、少年たちのモチベーションを上げていました。
続いて、少しずつ2者の距離を空けてゆくキャッチボールの練習へ。
「ただ投げるのではなく、手と足、一つ一つの動作を意識しながら投げること」とアドバイスをした後、一人ひとりに「どこ守ってるの?」と声を掛けつつ、丁寧に細かく指導しました。
続いてノック練習。ピッチャーだった石井でありながらも、さすが元プロ選手。
各種打球をさまざまに打ち分け、ゲッツーや中継プレーなど、少年たちが飽きることのないよう、まんべんなく守備練習に励みました。
そして、練習も中盤に差し掛かった頃、トータルテンボスの藤田憲右と、セブンbyセブンの玉城泰拙がひょっこり登場。
藤田は甲子園の完封投手として知られている本気の元球児。沖縄出身の玉城は「ドカベン」を持ちネタにするなど、ともによしもとで「野球といえばこの芸人」として知られています。
2人とも少年たちのひたむきな練習を見ているうちに、「俺も、俺も!」と少年たちに混じって、石井のノックを受けて見事にエラーするなど、和やかな笑いも加わり、スクールは進行していきました。
終盤には、いよいよ石井がピッチャーとなり、バッティング練習を実施。一人につき3球を投げ、少年たちは真剣な眼差しで打席についていました。
ここでももちろん、藤田と玉城は、「俺も、俺も!」とバッターボックスへ。ピッチャー・石井 vs バッター・藤田の対決は、この日最も盛り上がった瞬間でした。
練習の最後に石井は、「練習はすべて意味があります。目的意識を持ってやって下さい。それから、今上手だろうが上手でなかろうが、諦める必要は全くありません。とにかく努力し続けることが大事」と、未来の野球選手たちに愛情のこもったメッセージを送り、約2時間の内容の濃いスクールが終了しました。