3月16日(日)、第6回沖縄国際映画祭地域会場のひとつ、北谷会場の美浜メディアステーションにて、3月20日(木)からの本開催に先駆けた、観客と一緒に映画を撮る「デルシネ」と、ダンスやお笑いライブを披露するプレイベントが行われました。
司会進行はしずるがつとめ、イベントはじめには中田ねねさん・大宜見梨湖さん・アルバラード優美さんの女の子3人組のバイリンガルボーカルダンスアイドルユニットが歌やダンスを披露し、会場を盛り上げました。中田さんは「今、英会話を習っていて将来は世界に通用するパフォーマーになりたい」と、大宜見さんは「もっと英語が話せるようになって世界各国を旅したいです」と夢を語り、アルバラードさんも「ピアノと歌とダンスが好きです。世界に通用するパフォーマーになりたいです」と話し、3人とも世界を目指した素敵なステージを披露してくれました。
次に、デルシネの監督・後藤ひろひとが登場。“出るシネマ=デルシネ”は会場のお客さまの出演のもと撮影を行い、その場で編集して映画を完成させるという作品。後藤から趣旨説明が行われると、さっそくお客様をグループに分けて、それぞれのグループで助監督による演技指導が始まりました。どのような形で映画に登場するのか全く分からないシーンを、司会のしずるも一緒にお客さまたちと力を合わせて撮影に挑みました。
撮影終了後には、シーンの編集を行う間、フラ ハラウナナイケクムによるフラのステージが始まりました。小さな女の子たちの可憐なダンスや、大人の女性たちによる妖艶な振り付けや、激しいアクティブな踊りなど、多彩なフラのパフォーマンスに会場は釘付けに。一気にハワイアンなムードに会場中が包まれました。そして、客席にいる北谷町長の野国昌春さんをみつけたしずるが、野国町長をステージに呼び込むと、野国町長は「みなさんの応援で続いている映画祭ですので、ウチーンチュ(沖縄の人)の“チムグクル(思いやり)”で、北谷町もみなさんも一緒に応援していきたいです。今日は、イッペーニヘーデービタン(みなさまありがとうございました)! アロハ~」と、沖縄とハワイの言葉で挨拶をしました。
その後、よしもと芸人によるお笑いステージが行われ、飛び出せ!マーメイドをトップバッターに、大屋あゆみ、ぎゃんぐまんもす、ピーチキャッスル、浦添ウインドゥの沖縄よしもとの芸人たちがネタを披露しました。
そして映画の編集が終了した監督・後藤が登壇。撮影に参加したお客様と監督自身も見守る中、デルシネ『エル・シュリケン VS 悪魔の発明』の本編が上映されました。同作品は、悪の組織が開発した兵器よって操られた人間たちを助けるため、主人公のエル・シュリケンが敵に立ち向かう内容です。
目の前のスクリーンに先ほど自分たちが挑戦した撮影シーンが所々で映し出されると、その度に会場から笑い声や歓声が沸き起こりました。完成した作品を見て、ようやく自分たちがどんなシーンを撮っていたのか納得できた様子です。映画の最後にはエンディングロールにも、撮影に参加されたお客さまたちが出てくると会場が笑い声に包まれていました。
大好評だった作品上映の後に再びステージに登壇した後藤監督が、主演のエル・シュリケンを呼び込んで舞台挨拶が行われると、「(デルシネは)映画祭期間まだまだこれから何カ所かで行いますので、またぜひその時にも演技をしに来てください。よろしくお願いします」と、デルシネの次回上映への参加を呼び掛け、今日1日の出演者もステージに勢ぞろいし、イベントは終了となりました。
第6回沖縄国際映画祭はいよいよ3月20日(木)に開幕。24日(月)までの5日間、那覇市、宜野湾市、沖縄市、浦添市を会場に行われます。