桜坂劇場ホールAで映画祭初日最後のプログラムとなる、桜坂映画大学ヒューマンドラマ科が行われ、イギリス映画「あなたを抱きしめる日まで」が上映されました。
特別講師に米国在住の映画評論家・町山智浩さんを招き、バッファロー吾郎、2丁拳銃の修士、南海キャンディーズの山里亮太、ウーマンラッシュアワー、渡辺直美とともに生オーディオコメンタリーを行いました。
同映画は、アイルランドで実際にあった出来事を基に出版された「The Lost Child Of Phinomena Lee」を映画化した作品で、本年度のアカデミー賞では作品賞や脚色賞にノミネートされた作品です。
主演は007シリーズでもおなじみの大女優、ジュディ・デンチ。田舎者で人懐こい母親フェノミナを演じ、こちらもアカデミー賞主演女優賞にノミネート。
フェノミナとともに渡米するジャーナリストで原作者でもあるマーティン役には、脚本も手掛けた英国のコメディアン、スティーブ・クーガンが演じています。
特別講師に招かれたのは米国在住の映画評論家・町山智浩さん。
今回は、実際に映画と同時に生でコメンタリーをつけるというスタイルで上映。
「映画の邪魔にならないか心配(笑)」と、町山さんが危惧される一幕もありましたが、毎週、ラジオでも共演している山里との息はピッタリ!
普段では見逃してしまいそうな細かな演出についての解説や、映画の背景となる史実を交えながら、ときには笑いもこぼれる大鑑賞会となりました。
解説付きの上映の感想について「解説を聞いていなかったら、こんなにも面白いとは思えなかったかもしれない」と話していたのはバッファロー吾郎A。
会場にいた多くのお客様も同じように感じていたようでした。
映画を楽しく鑑賞しながら、歴史を紐解き、現代社会が抱える問題を浮き彫りにする笑いながらもまた何かと考えさせられるあっという間の2時間でした。