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2014.03.21 満員の桜坂劇場ホールBで『サンブンノイチ』の舞台挨拶が行われました
3月21日(金)桜坂劇場ホールBにて『サンブンノイチ』の上映と、品川ヒロシ監督と小杉竜一(ブラックマヨネーズ)による舞台挨拶が行われました。

木下半太さんの同名小説を原作としたこの映画は、藤原竜也さん演じるキャバクラの店長と、田中聖さん演じるボーイ、小杉竜一演じるキャバクラの常連客の3人が銀行強盗をし、数億円もの大金を手に入れることから始まる、裏切りとだまし合いのジェットコースタームービーです。
主演の3人に加え、中島美嘉さん、窪塚洋介さん、池畑慎之介☆さん、哀川翔さん、壇蜜さんなど個性的で豪華なキャストが脇を固め、衝撃と笑いを提供します。

上映前、満員の観客が待つホールに登場したのは、タキシードに身を包んだ品川監督と小杉。
「品川組の小杉竜一です」と挨拶した小杉はタキシードを着る際、お腹に巻く“ビロビロ"が留められなくて大変だったそうです。
品川監督は挨拶の最後に「ヒーハー!」と小杉のネタをとって会場を沸かせました。

俳優として初めて沖縄国際映画祭に参加する小杉は「俳優として参加するとこんなにも風景が違うものか、と感じています。
品川組を背負っていることを思うと身が引き締まる思いです」と真面目に話しているのに、会場からはクスクスと笑い声が聞こえてきました。

一方の品川監督は「いつも参加していますし、あまり変わりませんね。
僕は沖縄の雰囲気が好きですし、作品を沖縄の方々に観てもらえるのはうれしいです」と話していました。
しかし、ここで沖縄県外から来場している観客がいることが判明。2人の「沖縄国際映画祭のためにいらしたのですか?」との問いに「中島美嘉さんに会えると思って」と答えられ、「すみません」と頭を下げる品川監督と小杉。
同じ質問に「卒業旅行で沖縄に来たついでに」と答えた方へは2人がかりで「そこは“沖縄国際映画祭のために来ました"でいいでしょう!」とツッコミを入れていました。
『サンブンノイチ』は品川監督が初めて、他の方が書かれた小説を原作に撮った映画です。
品川監督は出版社の担当者に7割ぐらいしかできていない原作を渡され、読み終えた直後から脚本を書き始めたとのことです。
その時点では、映画化することも何も決まっていなかったのに脚本を書き進め、ついには原作に追いつき、その流れで映画化の権利を取り撮影へ入って、本作が完成したそうです。
原作に「ハゲでデブで関西弁」とあったので一番に小杉へ出演を依頼したと話す品川監督に、「全然うれしくない!」と小杉は憤慨していました。

小杉とともに主演を務める藤原竜也さんと田中聖さんについて聞かれた品川監督は、「竜也くんは、現場で台本読まないし、NGは一切出さないし、どんな大変なシーンも自然体でこなす、イメージしていた“藤原竜也"のままでした。
聖くんも『藤原さんがそういう方だって知っているから』と同じ様に台本を読まず、NGも出していませんでした」と2人のすごさを伝えていました。
そんな様子を品川監督が小杉にメールで知らせると、「実家に帰らせていただきます」「『アイアンマン2』観て役作りします」と品川監督いわく“面白くない"返事が返ってきたそうです。

同じく藤原さんと田中さんの印象を聞かれた小杉は、「監督が初めての僕でも撮影に入りやすいように空気作りをしてくれていたのですが、この2人もすごく優しく僕を迎え入れてくれました」と答えていました。
初めての映画出演だった小杉を品川監督は「すごい役者さんたちを相手にすごく頑張っていました」とほめる一方、キャバクラ嬢役の女性に緊張をほぐしてもらっていた裏話も披露。
対する小杉は「初めてだから監督のいうとおりに一生懸命やったのに、完成したのを見るとけっこうひどいことになっていました」と、特に衝撃の登場シーンについて語り、会場は爆笑の渦に。

最後にこれから映画を観る観客へのメッセージを頼まれ、小杉は「本当に面白いので観てください!」と一言。
品川監督は「もし面白かったら口コミで宣伝してください。つまらないと思ったら墓場まで持っていってください」と挨拶し、舞台挨拶は終了となりました。

『サンブンノイチ』は第6回沖縄国際映画祭 コンペティション Laugh部門にノミネートされており、3月24日(月)12:40からはコンベンションセンターのシアター1でも上映されます。
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