お笑い芸人が監督!新鮮な切り口や感性で制作されたショートフィルムを一挙上映 那覇会場の拠点、桜坂劇場のシアターCで「SoftBank presents お笑いLIFEショートフィルム上映会」が初日に引き続き開催されました。
「お笑いLIFEショートフィルム」はソフトバンクモバイル提供のお笑いコンテンツ配信サービスのひとつです。
沖縄よしもとの芸人ガジラーが進行役として登場し、お笑い芸人が監督として制作した「お笑いLIFEショートフィルム」をまず4本上映しました。全ての作品は、映画監督でもある木村祐一が監修しています。
1本目は品川庄司の庄司智春監督による「ゼンラー」。
ペナルティ・ワッキーの怪演あり、庄司の筋肉愛ありの、色調も特徴的な作品です。
続く2本目はバッファロー吾郎の竹若元博監督による「フリスビー」。
シンプルなテーマを追求した中にひねりを効かせた作品です。
チーモンチョーチュウの白井鉄也監督による「したうち」が3本目。
“舌打ち”という思いがけないものにスポットを当てた作品です。
最後の4本目はジューシーズの松橋周太呂監督による「テキテキ」。
現代に生きる何人もの若者が知らないうちに絡み合うストーリーでオチも効いています。
4本の上映が終わって、進行役のガジラーと、監督をつとめた竹若、白井、松橋、そしてもう一人、チーモンチョーチュウの菊地浩輔によるトークショーが始まりました。
実際に映画制作をしてみて、松橋は「機材やスタッフがきちんとしている。いいカメラ、レンズを使えた」と素直に喜び、白井は「外国人の出演ギャラにお金かかったので、それ以外はよしもとの社員を使った。外国の人はイラついたときに舌打ちはしない」と制作秘話を語りました。
このあとの質問コーナーで竹若監督作品「フリスビー」に出ていた犬についての質問があり、竹若監督は「しっかり“待て”の出来る犬を使った。お金かかったし、撮影も犬優先でした」と制作の裏側を明かしました。制作時間についての質問には、竹若監督以外は1日、竹若監督は2日かかったと答えました。白井監督による「したうち」では会社の窓を開けると電車が3本続けて通過する場面があるのですが、時刻表を調べての撮影は大変だったそうです。また、脚本にかけた時間は1日という人もいれば、1ヶ月半までという回答もあり、ひとそれぞれでした。
そして、今回は制作していない菊地からは「ラブストーリー的なものを撮りたい。触発された。次回に向けてやってみたい」との意気込みが。
そして引き続き、2本のショートフィルムが上映。5本目は笑い飯の西田幸治監督による「間違える男」。西田のボケを活かした刑事ものの作品です。そして上映会ラストとなる6本目はアップダウン監督による、悪役の悲哀を描いた「悪の軍団」。締めはガジラーの「楽しかったですか~?」の問いかけに客席から大きな拍手が送られ、「映画祭はまだまだいろいろやっています。楽しんでくださ~い」となごやかに終了しました。