第6回沖縄国際映画祭

3月21日(金)、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター・シアター2にて、「摂氏100℃の微熱」が上映され、監督の岡本浩一監督、最近はその天然ぶりからバラエティでも引っ張りだこの平愛梨さん、劇団EXILEの青柳翔さんという主演のふたりに加え、俳優として出演したハイキングウォーキングの松田洋昌らによる舞台挨拶が行われました。

まず沖縄の印象を聞かれ、国際映画祭への参加が3度目という平さんは、「海がキレイ！　それから沖縄の人は、はじめて会ったときからあたたかい人ばかり。
そんな人たちと島全体で大きなことを一緒にできるのが嬉しいです」とかなり沖縄を気に入っている様子。
青柳さんも沖縄が大好きとのことで、「帰る日が近づくにつれて帰りたくなくなるんですよね。今回も明日帰るんです」とちょっと寂しげ。

今回ハイキングウォーキングとしてではなく、一俳優として舞台挨拶に登壇した松田は、「映画祭には初回から参加しているので今回で6回目。夜は久茂地あたりをウロウロしています」と飲み仲間を集うかのようなアピール(笑)。
今回メガホンを取った岡本監督は、「映画祭は一昨年以来の2度目ですが、沖縄にはもう5回以上来ています。去年は家族旅行にも来たんです」と、こちらもかなりお気に入りの様子でした。

「E★エブリスタ電子書籍大賞2013」を受賞した野咲あやのさんの小説を原作としたことについて岡本監督は、「小説を読んで、ぜひ映像化したいと思ったんです。この切ないストーリーは、テレビよりも映画が合うなと感じました」と語り、今回の映画祭とちょうど良くタイミングが合ったとのことでした。

撮影中のエピソードでは、青柳さんが「平さんはあるシーンを撮り終わって、しばらくして同じ場所で撮影すると、もう終わっている台詞をいきなり言ったりするのでビックリしました(笑)」と平さんの天然っぷりを暴露。
平さんが顔を真っ赤にして「同じ撮影場所だとわからなくなっちゃうんですよ(照)」と言い訳する姿に、会場からは“カワイイ！”の声も。

岡本監督に映画の見所を聞くと、「映画の中に、ワンシーンだけタイトルにちなんだ場面を撮ったんです。実はスタッフは誰も気がつかなかったんです(笑)。なので、そのシーンをぜひ探してください」と裏話を披露。
どこだかわかりますかの問いに、平さんは「どうしよう！　どこだかわからない！」とオロオロ。心当たりがあるという青柳さんも監督に耳打ちしたがハズレ。松田は「オレが出ているシーンのワケないでしょ！」と最初からギブアップ。 最後に、これから映画を見る人たちへという言葉に、平さんは「愛を感じて欲しいです。ひとりではなく、人と生きていくことで、人は変わっていくということを知って欲しいです」と答えた。
また、青柳さんが「観終わったあとに、観ている人の体温が上がればイイと思う」と言えば、松田も負けじと「見終わったあと、100℃の微熱を出して欲しい……(シーン)……スミマセン！」と、会場の笑いを誘った。
岡本監督は「青春時代を思い出すような、純粋なラブストーリーでありながら、大きな過去を背負って生きているなど、単なるラブストーリーに終わらないところを楽しんで観てください」と舞台挨拶を締めくくりました。