鉄拳のパラパラ漫画を実写化した映画『振り子』が沖縄コンベンションセンター・シアター2で上映され、その後、原作者の鉄拳さん、中村獅童さん、小西真奈美さん、竹永典弘監督による記者会見が行われました。
沖縄国際映画祭に参加した感想について鉄拳は「2年前と反応が全然違う。来場者数が増えているのでしょうね」とコメント。
主演の中村さんは「温かく見守ってくれてうれしいです」と、小西さんは「熱気と歓喜に包まれていますね」と、直前に歩いた大勢のお客様が集まったレッドカーペットの感想も交えて話していました。
竹永監督も参加できた喜びを語っていました。
完成した映画を観た鉄拳は
「4分のパラパラ漫画を実写化していますが、感動で泣きました。想像を超えましたね。パラパラ漫画よりこっちの方がいい(笑)。ちょっと悔しいです。参りました」
と、予想以上の完成度の高さに嫉妬しているようでした。
その様子を見た監督は「鉄拳さんの『振り子』を深夜番組で拝見して、ものすごく感動し号泣して、いつか実写化させていただきたいとずっと思っていました」と原作のパラパラ漫画を絶賛し、「パラパラ漫画の原画に隠されている言葉、ストーリーをひとつひとつ考えながら、原作のイメージをこわさないようにしました」と大切に映像化に取り組んだことを明かしました。
原作をMUSEのPVで見て知っていたという中村さんは
「PVは知っていたのですが、鉄拳さんとは知らなかったんです。(原作は)熱狂的なファンが多いですよね。ファンの方々をガッカリさせないように一生懸命やりました。ハードル高いですからね」と映画に出演した感想を話しました。小西さんは「(パラパラ漫画は)セリフが無いぶん、想像力が膨らむ世界なので、皆さんの想像力の期待を応えられるかっていうプレッシャーを感じました」
と、中村さんと同じようにプレッシャーを感じていたようです。
また、映画祭で初めて完成した映画を観たと話す小西さんは
「映画は、冷静的に見ようと思っていましたが、引き込まれて涙が止まりませんでした。会場を出るときは、もう涙止まらなくて、グスグスの顔でした。こんなに号泣するのは、自分の作品ではなかなか無い」
と、作品を絶賛していました。
竹永さんが良いところを全て引き出してくれたと話す鉄拳。
実は、鉄拳自身も素顔で映画に登場していることを暴露。
「初出演。一瞬ですが、セリフもあって大きくうつっています(笑)。素顔で映画に出るのははじめてなので、めちゃくちゃ緊張しましたが、テイク1でおわったので良かったです」
と、撮影時のエピソードも交えて出演した感想を話していました。
最後に竹永監督から「『時間』がテーマの映画です。
いつもは見過ごしがちなものを描いています。豪華キャストが出てくれています。家族でぜひ見て欲しい」と呼びかけて会見は終了しました。
映画『振り子』は、3月22日(土)に桜坂劇場シアターCにて11:00より、舞台挨拶と上映が行われます。