3月22日(土)、沖縄コンベンションセンターシアター2にて上映された『あやしい彼女』。
その上映後、監督のファン・ドンヒョクさん、主演のシム・ウンギョンさんによる舞台挨拶が行われ、応援芸人としてるCOWCOWの善しと多田健二も駆けつけました。
容姿は20歳、心は毒舌おばあちゃんという難しい役を演じた主演のシムさん。
最初に「こんばんわ。会えて嬉しいです。沖縄に来られて嬉しいです」と日本語で挨拶。
この役を演じるにあたり、どのように役作りをしたのか尋ねられると、「映画の中で実際におばあさん役を演じたナ・ムニさんがモデルです。私は先生と呼んでいますが、ナ・ムニ先生の使っている言葉遣いとか動き方などを踏まえて、自分なりのオ・ドゥリ像を作り上げました。
また、この難しい役をやるにあたって、監督もおばあさんらしい味のある話し方を教えてくれたり、方言を使ってメールのやりとりをしたりしてサポートしてくれました」と役作りをする上での苦労を聞かせてくれました。
もし20歳の頃に戻れるとしたら、何がしたいですかという質問に対しファン監督は、「映画を作るとき、自分なりにそのことについていろいろ考えてみました。
僕は20歳の頃、他のことに熱中していて全然恋愛が出来なかったんです。彼女がいなかったので、もし戻れるなら少しでもたくさんの彼女が作りたいですね(笑)」と意外な答えが返ってきました。
多田から「シムさんの好きな食べ物は? 沖縄では何が食べたいですか?」という映画にはまったく関係ない質問に、日本風のトンカツが大好きと返答。「沖縄は豚料理が美味しいと聞いているので楽しみです」と笑顔を見せてくれました。
劇中で歌われた3曲はすべて韓国で70年代、80年代に流行ったオールディーズで、エンディングの曲のみ書き下ろしの曲のようで、全てシムさんが実際に歌っていると聞き、COWCOWの二人は「ホントに上手ですよねぇ」と感心しきり。
途中、COWCOWの二人が「あたりまえ体操」の韓国語バージョンを披露。
ファン監督は喜んでいましたが、シムさんはいまひとつ伝わらなかったようでキョトン。多田はがっくりと肩を落とし、「韓国進出は諦めます」とひと言(笑)。
しかしフォトセッションのときには、一緒に「あたりまえ体操」のポーズを取ってくれて、多田も善しもホッとした表情に。
最後にファン監督は「この映画を作っているときは、まさかこの映画が日本の映画祭で上映されるとは夢にも思いませんでした。ただ笑える映画を作りたかったわけではなくて、両親を想う気持ちなど、私のメッセージがみなさんに伝われば嬉しいです。そしてこの映画を観たあとに、離れて暮らしている人が両親へ一本電話をかけてくれたらありがたいと思います」と締めくくり、シムさんは「実は私は子供の頃から日本の文化に憧れていて、日本に行きたいと思っていました。今回初めて主演したこの映画で日本に来ることが出来て、私にとっては本当に意味のある、良い思い出となりました」と語り、舞台挨拶を終えました。